電気工事会社で働く人たちは、全員が現場で作業しているわけではなく、営業や設計など、さまざまな役割があります。
実際に電気工事が現場で行われるまでにどのような仕事があるのか流れを追っていきながらご紹介します。
実際に電気工事が現場で行われるまでにどのような仕事があるのか流れを追っていきながらご紹介します。
Flow 電気の道のり
私たちが日々使っている電気は発電所でつくられ、超高圧変電所で遠くに送れる電圧にします。
このときの電圧は数千V〜2万Vと非常に高く、そのままでは使用できません。電気をさまざまな変電所へ送る過程で
電圧を下げていき、マンションや一般住宅などそれぞれの場所に必要な電気を配っていきます。
このときの電圧は数千V〜2万Vと非常に高く、そのままでは使用できません。電気をさまざまな変電所へ送る過程で
電圧を下げていき、マンションや一般住宅などそれぞれの場所に必要な電気を配っていきます。
Process 工事の種類
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01 外線工事
外線工事は発電所や変電所から電柱までに電線を繋いだり、必要に応じて電柱を新たに建てたりするのが主な仕事内容です。最近では無電柱化に取り組んでいる地域もあるので、空中だけでなく地下に電線を通す場合もあります。Process- 電線の張り替えや補修
- 電柱に取り付けてある変圧器などの新設、
吊り替え - 電柱の新設や建て替えなど
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02 内線工事
内線工事は住宅やオフィスなどの中で電気が使えるようにする工事なので配線を行うだけでなく、コンセントやスイッチ、照明などの設置や施行なども行います。どこに配置するか、どの種類を使うか、数はどうするかなども考えて工事を行います。Process- コンセントやスイッチの設置
- 照明や電化製品の提案、施工など
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03 計装工事
「計」測機器を「装」備し、様々な設備を制御するために行う工事を総称して、計装工事と呼びます。電気工事の後に計装工事をすることで、少ない人員配置でも施設を稼働させることが可能。計装は企業にとって大きなコスト削減につながる省エネの工事といえます。Process- 温度センサーや湿度センサー、自動制御機器などの取り付け
Occupation 電気工事の職種
電気工事は現場施工だけが仕事ではありません。
受注から完成まで、数多くの人たちが力を合わせて一つの案件に取り組んでいます。
受注から完成まで、数多くの人たちが力を合わせて一つの案件に取り組んでいます。
工事開始前
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営業電気工事を行うためには、まず工事案件を受注するところから始まります。この受注をするために活動するのが営業という仕事です。民間工事や公共工事の受注活動が営業の仕事です。
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設計工事の受注が決まったら、設計を始めます。建物の設計図書(図面・仕様書)から、電気設備の設置場所や配線ルートを決めていきます。さらに、施行されたものを確認して発注者に報告する「監理業務」も行います。
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積算設計図書をもとに電気工事にかかる費用を算出する仕事です。この費用をもとに、発注者は施工を依頼するかどうかを判断します。そのため工事の受注につながる重要な仕事として、経験や感覚が問われます。
工事開始後
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現場施工さまざまな現場で材料や工具を使用し、実際に工事を行います。電気工事だけでなく工事を行う建築物の工事方法についても知っておく必要があります。
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施工管理実際に作業はせず、現場の監督を行う仕事です。施工計画や施工図の作成、工程管理、品質管理、安全管理などの管理業務を行います。また、設計者や発注者と打ち合わせを行い、設計要求や発注者の要望を工事に反映させます。
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試運転・調整工事が一通り終わったら、実際に機械が正しく動いているか確認するために、実機運転を行います。